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ROUNDDOWN関数とTRUNC関数との違いは?

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ROUNDDOWN関数とTRUNC関数との違い

ROUNDDOWN関数とTRUNC関数は、どちらも数値を切り捨てる機能を持っていますが、いくつかの重要な違いがあります。以下にその違いを詳しく説明します。

  1. 基本的な動作
  • TRUNC関数: 指定された桁数で数値を切り捨てますが、小数部分を単純に削除する動作をします。
  • ROUNDDOWN関数: 指定された桁数で数値を切り捨てます。
  1. 負の数の扱い
  • ROUNDDOWN関数: 負の数に対しても、0から離れる方向(より小さい数)に切り捨てます。
  • TRUNC関数: 負の数に対しては、0に近づく方向に切り捨てます。
  1. 引数の扱い
  • ROUNDDOWN関数: 第2引数(桁数)は必須です。
  • TRUNC関数: 第2引数(桁数)はオプションで、省略した場合は0として扱われます。
  1. 具体的な例

正の数の場合

  • 数値: 3.7
  • ROUNDDOWN(3.7, 0) = 3
  • TRUNC(3.7) = 3

負の数の場合

  • 数値: -3.7
  • ROUNDDOWN(-3.7, 0) = -4
  • TRUNC(-3.7) = -3

小数点以下の桁数指定

  • 数値: 3.14159
  • ROUNDDOWN(3.14159, 2) = 3.14
  • TRUNC(3.14159, 2) = 3.14
  1. 使用場面
  • ROUNDDOWN関数: 財務計算や統計分析など、一貫して下方向への切り捨てが必要な場合に適しています。
  • TRUNC関数: 単純に小数部分を削除したい場合や、絶対値を小さくしたい場合に適しています。

ROUND関数については下の記事をご参照ください。

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まとめ

結論として、ROUNDDOWN関数とTRUNC関数は似ているように見えて、実際には異なる動作をする場合があります。特に負の数を扱う際には注意が必要です。

使用する状況に応じて適切な関数を選択することが重要です。例えば、金銭的な計算では一般的にROUNDDOWN関数が好まれますが、単純に小数部分を削除したい場合はTRUNC関数が適しているかもしれません。