はじめに
WordPressは、全世界で人気のあるコンテンツ管理システム（CMS）です。ブログやウェブサイトの作成に適していますが、本番環境にデプロイする前に、ローカル環境で開発とテストを行う場合があります。
この記事では、WordPressをローカルマシンで構築する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
ローカル環境構築の利点
WordPressをローカルで構築することには、多くのメリットがあります。まず、インターネット接続なしで作業できるため、場所を選ばず開発が可能です。
また、本番環境に影響を与えることなく、新しいテーマやプラグインを自由にテストできます。さらに、開発速度が向上し、コストも抑えられるというメリットもあります。
ローカル環境では、WordPressの基本的な仕組みを理解しやすく、トラブル解決のスキルも高まります。セキュリティリスクを最小限に抑えながら、様々な実験が可能になるのも大きな利点です。
必要なツールとソフトウェア
WordPressをローカルで動作させるには、いくつかの要素が必要です。主な構成要素は以下の通りです：
- ウェブサーバー（Apache or Nginx）
- データベース（MySQL or MariaDB）
- PHP
これらを個別にインストールして設定することも可能ですが、初心者の方には少し複雑かもしれません。そこで、これらをまとめてインストールできる「ローカル開発環境ツール」の使用をおすすめします。代表的なものとして以下があります：
- XAMPP
- MAMP
- Local by Flywheel
今回は、使いやすさを考慮して、「Local by Flywheel」を使用した方法を紹介します。
WordPressのローカル環境構築手順
Local by Flywheelのダウンロードとインストール
- 公式サイトからソフトウェアをダウンロードし、インストールします。
- インストール完了後、アプリケーションを起動します。
ダウンロード及びインストール
この例では,Windows版をダウンロードしますが、各自のOSに合わせてダウンロードしてください。
適当に記載して「GET IT NOW!」ボタンをクリックして、インストールファイルをダウンロードして、インストールを進めます。
新しいローカルサイトの作成
「Create a new site」ボタンをクリックして、新しいサイトの作成へ進めます。
サイト名を入力します
「Preferred」オプションを選択します。「Custom」を選択して、PHP・MySQL・Webサーバーのバージョンをニーズに合わせて選択できますが、現段階では、推奨設定を使用します。
管理者アカウントの詳細を入力します。
- ユーザー名(ログインID)
- パスワード
- メールアドレス
「Add Site」をクリックして、サイトの作成を完了させます。
WordPressブログのサイトが作成されました。↓
サイト作成が完了したら、「Open site」ボタンをクリックしてブラウザでサイトを開きます。
ローカルサイトへのアクセス
ブラウザで開いたWordPressサイト↓
WordPress管理画面へのアクセス
上図の「WP Admin」ボタンで管理画面にアクセスできます。
設定した「ユーザー名(ログインID)」と「パスワード」を入力。
WordPress管理画面↓
「Settings」→「General」順でクリック。
「日本語」を選択
「UTC+9」を選択して「Save Changes」ボタンをクリック
日本語に変わりました。
以上、WordPressをローカル環境で構築する方法です。
以下の内容については、別の記事で詳しく説明します。
テーマとプラグインのインストール
- 管理画面から好みのテーマをインストールし、有効化します。
- 必要なプラグインをインストールし、設定します。
コンテンツの作成とカスタマイズ
- ページやポストを作成し、サイトの基本構造を組み立てます。
- ウィジェットやメニューを設定し、サイトの外観をカスタマイズします。
ローカル環境でのテストと調整
- ブラウザやデバイスでサイトの表示を確認します。
まとめ
Local by Flywheelなどのツールを使えば、技術的な知識が少なくても、WordPressを簡単にローカル環境を整えられます。この環境で十分にテストと調整を行うことで、本番環境へのデプロイ時のリスクを大幅に減らすことができます。
ローカル開発環境は、WordPressの学習やウェブ開発スキルの向上にも役立ちます。失敗を恐れず、様々な設定や機能を試してみましょう。
