メールアカウントは、現代における個人情報の集まりとも言えます。その中でもGmailは世界中で20億人以上が利用する大きいプラットフォーム。
サイバー攻撃の格好の標的となっているのは言うまでもありません。
そんな中、Google(グーグル)は重大な警告を発しました。「Gmailアカウントを従来のパスワードから『パスキー』に今すぐ切り替えるべきだ」と──。
これは一時的な注意喚起ではなく、セキュリティの大転換です。
なぜ今「パスキー」なのか?

従来のパスワードは、使い回しや推測、フィッシングなど、多くのリスクにさらされてきました。
実際、アメリカでは60%以上の人が詐欺被害の増加を感じており、約3分の1が何らかのデータ侵害を経験しているという統計もあります。
Google(グーグル)は、このような背景を踏まえ、「Gmailユーザー全員にパスキーの導入を強く推奨する」と公式に発表しました。
「パスキー」とは?パスワードと何が違う?

パスキーは、従来の「覚えるパスワード」とは異なり、デバイスに保存される「秘密鍵」と、サービス側にある「公開鍵」を組み合わせて認証する仕組みです。
この技術により、情報がサーバー上で共有されることなく、安全にログインが行えます。
さらに、顔認証や指紋認証と連携することで、ログインの利便性も向上。ハッカーにとっては、推測や盗用がほぼ不可能と言われています。
Gmailをパスキーに切り替える方法(7ステップ)




パスキーの導入は、意外にもシンプル。以下の条件を満たす環境があれば、すぐに設定が可能です。
【事前準備】
- Windows / mac / Android / iOS のデバイス
- Bluetoothと画面ロックが有効であること
- Chrome / Edge / Safariなど最新版のブラウザ
【設定手順】
- Google アカウント設定ページへアクセス
- 左メニューの「セキュリティ」をクリック
- 「Googleへのログイン方法」で「パスキー」を選択
- パスワードを入力して本人確認
- 「パスキーを作成する」を選択
- 表示に従って設定を進める
- デバイスの指紋認証、顔認証、画面ロック、セキュリティ キーのいずれかで登録完了
設定後は、従来のパスワードよりも格段に安全な方法でGmailにログインできるようになります。
まとめ:セキュリティ標準へ、今すぐ一歩を
AIを活用したサイバー攻撃が進化する中で、「自分だけは大丈夫」という思い込みは危険です。パスキーは、パスワードに代わる“次世代の鍵”。今すぐ切り替えることが、あなた自身と大切な情報を守る第一歩となります。
グーグル公式の案内ページも参考に、今この瞬間からパスキーへの移行を始めてみてはいかがでしょうか。
以下のリンクでは、Googleに関する記事をまとめています。各記事をクリックして、詳しい情報をご確認ください。